いま、1年間でどのくらいの結婚式が行われているのでしょうか?
これを調べてみました。
婚姻件数
厚生労働省のデータによりますと、日本の婚姻件数は推計で59万件です。
(2018年における推計値)
結婚式を挙げるカップルの割合
結婚式を挙げる人(カップル)の割合は、結婚総合意識調査2018(リクルートブライダル総研調べ)のデータで、だいたい65%。
(挙式、披露宴・披露パーティ実施割合 → 64.9%)
年間の結婚式数
これらから、年間の結婚式数を計算すると、
59万 × 65% = 38万3,500件
となります。
64.9%で計算すると38万2,910件です。
経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」のデータ
経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」を見ると、結婚式場業の取り扱い件数は次のようになっています。
年 | 取扱件数 |
---|---|
2015年 | 88,590 |
2016年 | 84,755 |
2017年 | 79,376 |
2018年 | 78,657 |
2019年 | 86,304 |
2020年 | 36,783 |
2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きいので除外するとして。
だいたい、年に8~9万の取り扱い件数と言えそうです。
で、この調査対象については、以下のようにあります。
年間売上高のおおむね70%で、上記の件数。
とすると、100%では、年11万~13万件といった数値になるでしょうか。
「結婚総合意識調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」から計算した値(38万件超)とは、だいぶ隔たりがあります。
日本標準産業分類の細分類7962-結婚式場業、以外での結婚式の数も多いってことでしょうか?
経済産業省「特定サービス産業実態調査」のデータ
同じく経済産業省のデータですが、「特定サービス産業実態調査」というのもあります。
(現在、調査は廃止され、新たに創設された「経済構造実態調査」に統合・再編となっています)
平成30年(西暦2018年)のデータで、次のようになっています。
およそ12万7千件。
調査の対象については、こちらに書かれています→調査対象及び調査事項|22 冠婚葬祭業(平成30年特定サービス産業実態調査|経済産業省)
「宗教団体の礼拝の施設」「結婚式場業務を主たる業務としないホテル、レストランなどの事業所」などは調査の対象外となっています。
参考になると感じた記事
ブライダル業界における結婚式実施率の分析や市場分析等について、参考になると感じました。
こちら→ブライダル業界における結婚式の実施率の分析 | プラスワンプランナー
■経済産業省のデータを元にすると、挙式・披露宴を行っているのは、約22%のカップル
■リクルートブライダル総研のデータだと、結婚を機としたイベントを実施したカップルは約80%
(「披露宴/披露パーティ」「挙式実施」「その他のウェディングパーティ」で約54%)
と、差があります。
→経済産業省の調査(特定サービス産業実態調査)では、対象外の事業所もそれなりにあることが考えられる。
→リクルートブライダル総研の調査(結婚総合意識調査2019)では、対象がゼクシィの読者であり、それは結婚式などに、少なからぬ関心がある層だと言える
といった分析が書かれています。
私の考え
以下は、このブログの管理人の考えになります。
何を結婚式とするかも、意見は違いそうです。
「挙式のみ」「披露宴のみ」「挙式+披露宴」を、結婚式としたとき。
それらを実施する割合は、22%~54%の間となるかと。
22% → 経済産業省「特定サービス産業実態調査」より
54% → リクルートブライダル総研「結婚総合意識調査2019」より
エイヤっと推測してみるに、30%~35%程度でしょうか。
婚姻件数推計59万件から計算してみると、1年間の結婚式数は、
17.7万~20.65万件
となります。
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